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Hideyuki Sobue's sumi & acrylic work entitled "Summer Meadow"

Japanese sumi ink & acrylic

Life-Scape

Life-Scape

     うに、いったい人が足を踏み入れたことのない場所はあるんだろうか?人が介在したことで風景はどんな風に移ろい、変化してきたんだろうか?あるいは風景によって人の営みはどんな風に変化してきたんだろうか?


  ボクは、人々の日々の営みを、その固有の歴史·文化のうちに現代理解に併せて掬いとり、それを丹念に描写することで物語を紡ぎ、自身の視覚言語をもって新たな物語を生み出すことを試みたい。それは単なる風景画でもなければありふれた写真の複製でもない、21世紀後の物語の生成なのだ。それは、ジャン=フランソワ・リオタールの謳った“大きな物語”の可能性への、ボク自身の探求と言っていいかもしれない。作品はかつてウンベルト・エーコが著した「開かれた作品」とならなければならない。すると、歴史の途上でボクの目に映じた“今"をイメージとして定着させつつ、太古から連綿と続く人間の営みのコアの記憶を呼び覚ますヴィジュアル言語としての物語が生まれる。それこそが、ボクの志向するライフスケイプだ。

Hideyuki Sobue's Life-Scape work entitled "Father and Son"
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